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もし中高年・シニアがマッチングアプリを使うならロマンス詐欺に注意すべきです。
なぜなら、中高年・シニアはマッチングアプリにいる詐欺師に狙われやすい特徴をもっているからです。
この記事では
- 中高年・シニアがロマンス詐欺の標的になりやすい理由
- 中高年・シニアがおこなうべきロマンス詐欺対策
これらを中心に解説します。
「マッチングアプリを使いたいけど、安全性はどうなんだろう?」
「マッチングアプリで知り合った人に投資の勧誘されてるんだけど、信用していいの?」
こんな疑問や悩みを持っている中高年・シニアにおすすめの記事です。
ぜひ参考にしてください。
ロマンス詐欺の被害件数は年々増加
はじめに、ロマンス詐欺の被害件数を紹介します。
念のため説明すると、ロマンス詐欺は恋愛感情を逆手にとった詐欺のことです。
マッチングアプリでよくあるロマンス詐欺の基本的な流れをまとめると、以下のようになります。
※詐欺師の視点です
このように、最後は詐欺を実行して終わります。
具体的な詐欺の内容として多いのは
- 架空の投資の勧誘
- 資金援助などの依頼
- 違法薬物等の密輸・運送
などです。
お金を目的としているので、基本的にはお金が絡む物事が多いです。
ロマンス詐欺の被害者数は年々増加しています。
国民生活センターへの相談数も、下のグラフのように右肩上がりです。
(参考:国民生活センター)
意外と少ないと思ったかもしれませんが、この数字は氷山の一角です。
他の機関にも多数の相談が寄せられており、産経新聞によると滋賀県警だけでも2022年に57件のロマンス詐欺を把握してます(2021年は41件)。
東京投資被害弁護士研究会には、2021年9月から1年間だけで208件の国際ロマンス詐欺の相談が寄せられており、被害額は34億円を超えています。
(参考:東京投資被害弁護士研究会)
ロマンス詐欺で騙されても相談しない人も多いでしょうから、日本だけでおそらく年間数千件以上のロマンス詐欺が発生しているはずです。
そして、その被害者の多くが中高年・シニアです。
アメリカでは2022年だけで約7万人がマッチングアプリ経由でロマンス詐欺の被害に遭っています。
被害総額は約13億ドル(約1,750億円)で、社会問題化しつつあります。
(参考:Federal Trade Commission)
中高年・シニアがロマンス詐欺の標的になりやすい理由
先にお伝えしておくと、ロマンス詐欺の被害者の年齢についての統計・データはありません。
けれど「ロマンス詐欺」とニュースを検索すると、被害者は50代以上の人ばかり。
※被害者数で性差はそれほどなさそうです
つぎは、なぜ中高年・シニアがロマンス詐欺の標的になりやすいのかを解説します。
① お金(資産)を持っている人が多い
ロマンス詐欺をたくらむ人のおもな目的はお金です。
そして、お金をだまし取るにはお金を持っている人を狙う必要があります。
日本では、ある程度の資産(数百万円以上)を持っている人の割合は中高年以上が多いです。
(参考:知るぽると)
下のグラフは年代別での金融資産保有額(平均)を表したものです。
ご覧の通り、年齢が上がれば上がるほど金融資産保有額の平均も上がります。
そして、マッチングアプリには年収や職種等を掲載する欄があります。
ロマンス詐欺師からみたら、高収入や資産を持つ人が多い中高年・シニアはマッチングアプリで狙いやすい対象になります。
② 恋愛への本気度・真剣度が高い
ロマンス詐欺ではだます相手を本気にさせる、つまり恋愛感情を抱かせる必要があります。
この点、恋活・婚活をしている中高年・シニアは本気度が高いので格好の餌食です。
③ マッチングアプリでの詐欺についての知識が少ない
マッチングアプリはサクラなどがおらず安全性が高いです。
けど、利用者が多いのでロマンス詐欺などをはじめとした詐欺や事件はよくニュースになっています。
若い世代はこれらのニュースを見たり、マッチングアプリを使っている友達の体験談から危険性などを聞いています。
中高年・シニア世代は違います。
中高年・シニアは周りにマッチングアプリを使っている人が少なく、マッチングアプリで起きている詐欺・事件についての情報に疎い人が多いです。
それに、人生経験を積んでいるので
「自分が詐欺に騙される訳が無い」
「相手が嘘をついてないことが私にはわかる」
こんな風に思い込みやすく、ロマンス詐欺の標的になりやすいです。
④ 孤独を感じている人が多い
中高年・シニアには
- 配偶者に先立たれた
- 仕事を退職したが打ち込めるものがない
- 人と会話する機会が減った
などにより、孤独を感じている人も多いです。
ロマンス詐欺をたくらむ人は、人の孤独につけこみます。
中高年やシニアでロマンス詐欺被害が増えている理由の一つは、孤独感もあります。
中高年・シニアがとるべきロマンス詐欺対策
ロマンス詐欺にはとてもわかりやすい特徴があります。
なので、ロマンス詐欺対策を知っていればロマンス詐欺で騙される確率はとても低くなります。
中高年・シニアがとるべきロマンス詐欺対策を紹介します。
① 会ったことがない人を信用しない
まず、会ったことがない人を信用したりしてはいけません。
ロマンス詐欺では、ほとんどのケースでマッチングアプリで知り合った相手と会えません。
つまり、騙される人は会ったことがない相手に恋愛感情を持ったり信用して騙されるのです。
ロマンス詐欺で相手と会えない理由はシンプルです。
- 詐欺師は架空の人物になりすましている
- 詐欺師は海外に住んでいる
このどちらか、もしくは両方だからです。
アメリカ合衆国移民・関税執行局の発表によると、ロマンス詐欺の拠点の多くはアフリカのナイジェリアとガーナにあることが多いそうです。
② Googleの画像検索で相手の写真をチェック
マッチングアプリで知り合った相手とデートする前にSNS等で調査する人は6割以上いると言われています。
利用者は自分の安全のために注意・警戒していることがわかります。
(参考:JDP)
ロマンス詐欺でも注意・警戒が必要です。
お金の振り込み等の依頼を受けたら、送金する前に相手のプロフィール画像をGoogleで検索してみましょう。
マッチングアプリ関連の詐欺ではネット上に存在する画像を悪用する人が多いです。
だからGoogleで画像検索すればあっさり嘘を見破れることがあります。
Googleの画像検索は無料で使える、とても便利な機能です。
もし相手に対して不審な点を感じたらすぐに画像検索することをおすすめします。
③ お金の話が出たら詐欺を強く疑う
繰り返しになりますが、ロマンス詐欺師の目的はお金です。
もしマッチングアプリで知り合った相手がお金の話、具体的には
- 投資の勧誘
- 資金援助の依頼
などをしてきたら、それはほぼ詐欺です。
お金の話が出たら詐欺を強く疑ってください。
④ 不審な点があったら友人に相談
ロマンス詐欺に騙された人は、じっさいに会ったことがない相手に恋愛感情を抱くという、普通ではない状態です。
つまり客観的に判断できない心理状態なのです。
だから不審な点があったら自分で判断せず、友人などに相談してみましょう。
友人はきっとおかしい部分を指摘してくれるはずです。
⑤ 判断に迷ったら消費者センターに相談
④の「不審な点があったら友人に相談」と同じように、困ったら客観的に判断してくれる人に相談しましょう。
日本人だと思われる相手からのロマンス詐欺等については国民生活センターに相談してください。
外国人だと思われる相手の場合は国民生活センター越境消費者センターに相談してみましょう。
これらの機関はロマンス詐欺の手口を理解しています。
だから、もしロマンス詐欺であればしっかり指摘してくれるはずです。
中高年・シニアはロマンス詐欺に注意
この記事では
- 中高年・シニアがロマンス詐欺の標的になりやすい理由
- 中高年・シニアがおこなうべきロマンス詐欺対策
などを解説しました。
日本では高齢化が進行しています。
これが続くと、恋活・婚活に取り組む中高年・シニアがどんどん増加しています。
最近では、配偶者と死別した「没イチ」と呼ばれる人たちの再婚活も増えています。
ということはロマンス詐欺師にとっては日本は最高の市場です。
もし中高年・シニアがマッチングアプリを使うなら、ロマンス詐欺に騙されないように注意しましょう。